基地局の移動可能
場所を問わずにネット環境の構築
雲台シリーズは移動中継システムならではの場所を問わずにネット環境を構築できるのが大きな特徴です。通信インフラの寸断が想定される大災害時の移動通信基地として運用できるように開発を進めました。
この中継システムはタイの衛星通信会社との提携により実現し、通信エリアは一部離島を除く国内全域をカバーしており、地形の影響を受けずにインターネットに接続できるようになります。
従来からの広域無線LANも備え、画像データの安定した送受信が可能です。大災害時で固定電話や携帯電話、インターネットの有線回線などのインフラが被害にあった際にも多様な通信手段が得られ、消防などの初動支援も期待できます。
システムは市販車両に専用アンテナなどを搭載する仕組みで、アンテナの自動追尾装置も装備。常に最適な通信環境が保たれるよう、車載コンピューターがアンテナの向きを計算し、装置が自動調整します。用途に応じてパソコンやIP電話、FAX、スマートフォンなどと接続することで、移動中継基地局の役割を果たします。
また、東京都江東区に採用もされた、移動中継自転車では、現場の情報を簡単に伝送できます。営巣・音声を現場から本部にすばやく伝送でき、本部側からも情報を伝えられます。こちらは実際に、徳島マラソンや海部川風流マラソン、東京都大規模訓練、徳島県総合防災訓練にも組み込まれ、高い評価をいただきました。
