徳島県内外で開催される大小規模防災訓練に、当社の衛星通信対応型広域無線LAN移動中継システムが組み込まれ、実証実験を重ねてきました。2012年の東京都大規模訓練(帰宅困難者対策訓練)でも高い評価をいただきました。
関西広域連合防災訓練
概要
この訓練では、徳島県、福井県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県の2府7県が参加し、徳島県小松島の会場に集結しました。
ここでは長距離無線LAN が活躍し、被災現場と救援の船舶とを結んびました。弊社がボランティアで構築したネットで、海上自衛隊に興味を示していただけました。また、三重県からは尾鷲市の無線LAN 車両が参加しました。
この防災訓練では、今までにない、次のような試みが行われました。
- 海上自衛隊が、和田島の管制塔を、長距離無線LAN の基地局の設置に開放
- 海自の補給艦『おうみ』の艦内の、DMAT の応急病棟の映像がライブで配信
- 三重県(尾鷲市)の長距離無線LAN 車両が参加
- これらの映像を、松浦機械の無線車両が、IPSTAR を用いてUSTREAM に配信
- 艦船や尾鷲市車両からの映像は、松浦機械の無線LAN車両にリンクし、訓練本部に設置した複数のモニターに提供
構成図
東京都帰宅困難者防災訓練
写真の男性が使っているのが『PHS』で、丸で囲まれたアンテナが、長距離無線LAN です。
このPHS は、輻湊のない長距離無線LAN のイントラネットに繋がれ、本部と通話ができます。江東区でも、このPHSは移動無線として高評価でした。この長距離無線LAN をバックボーンとして、4 拠点テレビ会議網が構築されました。
徳島県
災害等の有事の際に、衛星通信・無線LANを用いて、地域の情報インフラの確保の訓練に松浦機械製作所の移動中継システムが採用されました。
衛星回線を使用した映像の送信訓練も行いました。768kbpsの衛星回線を使用し、スムーズに映像を送信しました。本部局側では衛星自動方調雲台を使用し、1分で目的の衛星を自動捕捉しました。